2025 年 05 月 17 日
今週のアンテナ・カフェ📡は、
『太宰府天満宮』
「浮かぶ森」を屋根にもつ「仮殿」をご紹介します⛩
国の重要文化財に指定されている「御本殿」は
菅原道真公が太宰府の地で薨去され1125年の節目にあたる
『菅原道真公1125年太宰府天満宮式年大祭』に向けて
ただいま124年ぶりの大改修の真っ最中!
かわりに、約3年の期間限定の仮殿が御本殿前に、
建築家・藤本壮介氏の設計により建てられています。
(藤本さんは「関西・大阪万博」の大屋根リングも担当されている方です)
参拝客を迎えて丸2年。
いま、神事やご祈願、ご参拝の場所は「仮殿」で〜となっています。
その外観を実際にこの目で一度見ておきたかったので行ってきました。
過去・現在・未来を表す心字池の三つの橋を渡ることで邪念を払い心身を清め、
太鼓橋を渡り楼門をくぐると、社殿の屋根に、こんもりと森が生い茂っています。
屋根に森!46種類もの植物。緑豊かな周りの景色と一体化した美しさは見事です🌳
外壁はなく、伝統を引き継ぎながら、未来へ向かうメッセージを感じました。
天神様と人間界を間仕切りする「御帳」と「几帳」は
女性服のファッションブランドMame Kurogouchiによるもの。
古くから最先端の文化が奉納されてきた太宰府天満宮ならではの表現と試み。
仮殿の屋根にも飛梅と同じ白い梅の花が咲いたというから
これはもう“生きている屋根”!!
2年前のニュース映像を見るとまだ木が小さいしスカスカしてるので形がわかります。
ちなみに。この仮殿を設計された建築家の藤本壮介さんの、
『藤本壮介展―太宰府天満宮仮殿の軌跡―』が宝物殿の企画展示室で開催中。
~令和7年(2025)9月15日(月祝)までと会期延長に!
「仮殿」が実現するまでの軌跡が、図面や模型、写真などを通して辿ります。
境内は大小100本あまりの樟によって杜が形づくられています。
樹齢1,500年を越える大樟は国指定天然記念物に指定されています。
枝を整えたり、添木をしたり、長きに渡って丁寧にお世話をされているのがわかります。
桜の木には眩しい新緑の合間に可愛らしく赤く色づくさくらんぼ?
梅の木も若葉がおおい茂げってますがその合間に鶯色した若い梅の実がたわわに。
仮殿は今だけ。本殿改修工事は2026年終了予定。
開門は朝6時〜5月いっぱいは19時で閉門。(6月からは〜19:30閉門)