THE FAMOUS RECORDING

70's・80'sの名盤・名曲をじっくりとお送りする
「本物の洋楽番組」にどうぞお付き合いください。

every sat. 19:00~20:00 ON AIR
【担当NA】 yadge

第2回 STING『…Nothing Like The Sun』

2017 年 10 月 14 日

●STING『…Nothing Like The Sun』(1987年)

先のU2『The Joshua Tree』と同じく当時17歳・高校二年生だったyadgeは、
このSTINGの大傑作にも大いに心を動かされました。

U2のヴォーカリスト、Bono同様に
「圧倒的なポピュラリティとメッセージ性」という2面性を
実にスマートなやり方で発信しているアーティストだと思います。

そしてSTINGの音楽を聴くとき
The Police時代のドラマー:スチュワート・コープランド以降、
ソロ活動おいてもオマー・ハキム、マヌ・カチェ、
ヴィニー・カリウタと続いた「超絶ドラマーの変遷」も
“ドラマー・フェチ”のyadgeとしては重要なポイントなのであります!
音にこだわり続けるSTINGのサウンド面にも注目してアルバムを聴くと、
より一層深みが増しますよ♪

それにしてもこのSTINGほどに
天から才を何個も与えられたアーティストも珍しいです。

まず、めちゃカッコいい!
そして音楽的資質と才能は最高、ベースもギターも弾ける、高いキーで歌えること、
えーっと、、、これ以上何を望めるでしょうか?

誰かひとり有名アーティストに生まれ変われるとしたら、
STINGになっておけばさぞ楽しくおそろしく充実した音楽人生を体験できるのでは?

最新作のワールド・ツアーも無事に終わったことですし、
また新たなる音楽活動が楽しみな「天才さん」ですね♬

⚫️THE FAMOUS ARTIST「David Lee Roth」
番組でザ・ビーチ・ボーイズのカヴァー曲「カリフォルニア・ガールズ」をご紹介しましたが、
彼はVAN HALENという「ハード・ロック・バンドのヴォーカリスト」であるという一方で、
優れた「アメリカン・ポピュラー・ミュージック」の解釈・表現者であることは有名です。

いはゆるロックやポップス音楽に留まらず、JAZZやBLUESにもかなり精通していることが、
彼のソロ・アルバムを聴けば容易に理解できます。

幅広い音楽素養に加えて、まるで体操選手かのようなアクロバティックなパフォーマンス。
そんな彼につけられた呼び名は「DIAMOND DAVE」!

フロントマンとして「ド派手であることの大切さ」を
正に身をもって実践し続けたスーパーマンなのであります。

第1回 U2『The Joshua Tree』

2017 年 10 月 07 日

●U2『The Joshua Tree』(1987年)
80’s洋楽シーンにおいて「U2」というバンドの存在は独特なものでした。
当時のインタビューでメンバーが語っていますが
「当時、僕たちは流行の音楽シーンからとても遠いところにいる存在だと思っていた」と。

そんな彼らが『ヨシュア・トゥリー』という圧倒的に優れた音楽作品と、
そのツアーにおける飛躍的にレヴェルアップしたライヴ・パフォーマンスによって
全世界規模の人気バンドに「革変」した様は実に劇的でした。

それからのU2は、かつての偉大なる先達バンドである
ザ・ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイドなどと並び称される存在となり、
90年代のレディオヘッド、R.E.M.、
2000年代のoasis、COLDPLAYといった新時代の代表的なバンドが目指す存在へと
進化を続けながら今に至っています。

アイルランド出身のバンドとしては、
おそらくU2を超えるバンドはもう現れないと思います。

世界最高峰の音楽賞である「グラミー賞」における
受賞数はロック・バンドでダントツの1位、
1ツアーの興行収入も2009年に実施した「360°ツアー」時の記録が歴代の1位、
そして何よりもデビュー以来30数年に渡り誰も死なずに不動の4人で活動を続け、
いまだロック・バンドの頂点に座していること自体が唯一無二なのです。

つまり。
yadgeが一番好きなバンドは
「あらゆる意味で一番素晴らしいバンド」ということになるのでした。

⚫️THE FAMOUS ARTIST「HUMAN LEAGUE」
番組でも触れましたが彼らが80年代初期に
「第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン」の口火役となった功績は大変大きいです。
エレクトロ・ポップと言われるジャンルでの全米制覇が、
後にティアーズ・フォー・フィアーズやペット・ショップ・ボーイズの
アメリカにおける大成功を導くことになりましたから。

アルバムのビッグ・セールスとはならなかったものの
ヒューマン・リーグが持つ2曲の全米No.1ヒット、
「Don’t You Want Me」と「Human」は
80’sファンにとっては欠かせない2曲です。